更年期障害という言葉は、知らない人がいないくらいよく使われる言葉です。
最近では『男の更年期障害』なんていうことも言われるようになってきましたから
なんとなく50前後のからだの変わり目に起きる不調かなぁ・・・
というような認識が『更年期障害』にはあるのだと思います。
『更年期障害』という言葉の定義には
厳密な医学的なものがありますが
ここでは日常生活の中で、今までにない不調が、
40代前半から50代後半にかけておきてきたとき
ご自分で、これって更年期障害といわれるものなのかしら?
と思うとき全てを含むものとします。
まず、女性の『更年期障害』を骨盤の動きから見てお話します。
更年期は月経のリズムが失われていく過程ですから
骨盤の動きは大きく変動し、閉経も含めて身体が再編成されます。
閉経が、更年期の終わりと思われている方もいますが
閉経自体は更年期の一つの通過点です。
閉経前から女性ホルモンは減少しているし、閉経後も減少し続けます。
骨盤は、呼吸によっても季節によってもまた気分によっても
骨盤上部が広がったり縮んだりしているものですが
月経の周期によっても大きくゆるんだり、縮んだりしています。
月経の周期が不安定化すると、骨盤の開閉が不安定化します。
そして更年期の中核にあたる時期に
骨盤の開き方は月経のときより更に拡がったままとなります。
個人差がありますが、約2年ほど、とくに前半の1年間は
テンションが下がって色々な意味でふんばりがきかなくなります。
『更年期障害』かな?とご自分で思われるのは、この時期です。
ちょうど社会的にも重要な役席が回ってきたり
子育ても実父母や義父母との関係も
そしてまたパートナーがいる方はその関係も変化があるのに
からだがついていかない・・という状況にあります。
この時に産婦人科にご相談にいらっしゃると
ホルモン補充療法(HRT)をおすすめされることが多いです。
漢方薬局にご相談にいらっしゃると
血の不調を正すような処方をされることが多いと思います。
もちろんそれが手っ取り早く即効される方もいらっしゃると思いますが
もっと自然に治りたい
治るというより、更年期をおだやかに経過したいと思われる方は
ぜひならまち月燈にお越し下さい。
ならまち月燈ではまずしっかりと問診をし
社会的なあなたの立ち位置、ストレスになっているもの
おつらいこと、お悩みになっていることをお伺いします。
そして、脈、舌、おなかを診て、東洋医学的な証を立てます。
その後、骨盤の位置、足の長さ、脊椎の硬さ、ゆがみなどから
今のご不調がどこからきて、なにが問題なのかをお話します。
更年期の不調は、いろいろなトラブルが同時多発的におこるので
初診でおみえになるときは、一番お困りのことをお伺いしても
あまりにも多様な症状にお悩みで、どれが一番つらいのかわからない方がほとんどです。
指圧や鍼灸を施術するということは
その症状をひとつづつ相手にしていくわけではありません。
氣、血、水の巡りを整えて、からだをゆるめ
楽に呼吸ができるようになるお手伝いをすることで
あなた自身の自己治癒力が立ち上がるのを待ちます。
今までのあなたのこころやからだの癖、生活習慣、食生活、人間関係などにより
治っていく過程は様々です。
更年期は、今までのからだを組み換え、再構築する
ダイナミックな変革の時期です。
どうか『更年期障害』を障害であると抱え込まず
チャンス!ととらえて
ご一緒にご自分のおからだの観方をとらえなおし
後半生への楽しいスタートを切りましょう。