東洋医学と西洋医学

~リラクゼーションでは不安なあなたへ~

ならまち月燈は、西洋医学では診断名がつかないようなこころとからだの不調、また病院にいくほどでもないんだけどなぁ・・というような症状のときこそ、東洋医学の出番だと思っています。

 

しかし実際には、初診の問診のときにお伺いすると、あちらこちらの病院に通院なさっていて、診断名もついていて、薬も処方されていて・・・という方が大変多いです。

 

たとえば、頭痛。病院で診察を受け、MRIやCTでも画像に映るような異常はない、でも、耐えがたい痛みは続くし、処方してもらえる薬はその場限りの鎮痛剤だけ・・・というような患者さんがよく来られます。

 

情報がネットでも溢れかえっている時代ですから、ご自分で検索をなさればどんな情報でも手に入れられます。

鎮痛剤の副作用、またそれが根本的な治療になっていないことなどの情報を読んで不安になり、混乱されている方もいらっしゃいます。

 

東洋医学では誰にでもあてはまる、唯一の治療法というものないと考えます。

 

同じ頭が痛いという症状であっても、太り気味で汗っかきのAさんと、細くて青白いほとんど汗をかかないBさんでは証が違うし、去年のAさんの頭痛と今年のAさんの頭痛は違うかもしれない。

 

目の疲れからくる頭痛、肩こりからくる頭痛、足のむくみに表現される頭痛、みんな違います。

鍼なのかお灸のほうが向いているのか、指圧だけにしたほうがいいのか、それもその患者さんによってすべて違うのです。

 

鎮痛薬なら、万人に同じように効かなければなりません。

でも、鍼灸指圧は、その方の個性に合わせた効き方をします。

どちらが正しいかではなく、あなたがどちらの道筋を通って元気になっていきたいか、ゆっくり考えるヒントにして頂きたいと思います。

 

また、リラクゼーションサロンなどに通われていた方も多いです。

 

リラックスされるために、休息されるために通われることは、決して無意味なことではないですが、なぜその症状があらわれるかの原因、これからどういうご自分がどんな生活を送りたいかなど、しっかりと見極め、改善への道筋をたどるためには、他人まかせにせず、今のあなたの状態を自分自身で把握して、自分自身で変わろうとなさらなければなりません。

 

『ならまち月燈』では、あなたのおからだの状態から、なぜこのような症状がうまれ、続いているのかを可能なかぎり言語化し、納得できるようなお説明に努めます。

 

もちろん、原因は姿勢や生活習慣といった目に見えるものだけでなく、ご自身の過去の出来事、人間関係、将来への不安など目に見えないものが症状の原因であることもあります。

 

現代は、核家族化も進み、おばあちゃんの知恵というようなレベルの一昔前なら当たり前だったような、養生法やからだの知恵も伝わっていないんだなぁ・・・と思うようなことがよくあります。

 

最先端の脳科学や精神医学、心理学といったことと同レベルで、東洋医学、西洋医学といった垣根をも超えたからだの知恵は宝ものですから、女性こそ蓄え、伝えて欲しいと思います。

 

そして、そのような心身の分かちがたい関係性の中で、ご自分にとってどのような状態であることが一番心地よく、楽で生きていることを楽しめるのか、ご一緒に考えていくための場が私の考える鍼灸指圧院です。

 

『女性臨床鍼灸 ならまち月燈』は、先人が残してくれたあらゆる知恵を生かして、女性がよりよく生きるためのお手伝いをするための場でありたいと思っています。