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木曜日の新しい先生の治療

 8月20日より、新たに津田智代先生をお招きし、木曜日の担当としてお越し頂けることとなりました。

 

津田先生は、森ノ宮鍼灸専門学校をご卒業された後、大阪医科大学付属病院のペインクリニックで外来実習を積まれ、整形外科での勤務経験も豊富におありのことから、肩こり、腰痛といった整形外科疾患の治療を得意とされています。

 

本来鍼灸で治る症状として、世間の方が思い描かれるのは、まず肩こり、腰痛でしょう。

 

世の中には、鍼灸接骨院が多く開院されていて、鍼やお灸の入口が、部活でケガをして、接骨院に行ったら鍼をしてもらった・・という方は大変多いです。

 

ならまち月燈にお越しいただく患者様は、鍼灸が初めてという方が多く、なんとなく体調が悪いけど、どの病院に行けばいいのかわからない、または、いろんな病院で検査を受けたけど、どこも悪くないと言われて途方に暮れている・・という来院動機が多いのですが、それでも、世の中のイメージどおり、肩があがらない、ぎっくり腰で動けない・・といった患者様がご来院になることがあります。

 

土曜日の尾垣先生は、刺さない鍼で、氣を補い身体を導く治療をされますし、私は指圧でまずこわばりをほどき、力を抜くための施術をするのですが、どちらも、今痛んでいるところに直接鍼を刺入することはしません。

 

が、純粋な運動機能の故障の場合には、直接の患部への鍼治療が即効することがよくあります。

 

プロのスポーツ選手に、鍼灸師が帯同していることはよく知られていますが、ドーピング検査のため薬物を摂取できないスポーツ選手にとっては、服薬と同じような即効性のある鍼治療が求められ、スポーツ鍼灸という分野では、一本一本の鍼が即効性をもって効果的に効くことが大事になってきます。

 

津田先生は、医科大のペインクリニックという痛みに悩む方であふれる現場で、経験を積まれた先生なので、とにかく今ある痛み、麻痺、しびれをどうにかしてほしいという患者さんには救世主となってくださると思います。

 

私も、首こりからくる頭痛で治療を受けましたが、翌日ウソのように楽になり、久々に感動いたしました。

 

鍼灸と一言で言っても、その内容は多岐にわたり、一般の方にはわかりにくいのが実情です。

 

治療法も様々ですし、先生との相性も多分に影響します。

 

私は、同じ運動器疾患である腱鞘炎にもよく悩み、土曜日の尾垣先生に治療を受けますが、鍼も刺さず、お灸もしない、ただ鍼をあてているだけのように思う治療が、これまた劇的に効く経験も何度もしています。

 

きっと、津田先生なら手首に鍼をしっかり刺して治してくださることでしょう。

 

鍼灸治療には、誰にでもいつでも同じように効くという正解はありません。

 

だからこそ、面白くもあり、私たちは一生勉強し続けないといけないわけですが、この度、津田先生がスタッフとして加わってくださったことにより、患者様の選択肢が増え、いろんな治療を試してみていただけることを本当に喜んでいます。

 

患者様の中には、私にお気遣いをされ、担当を変えるのを申し訳ないように思われるかたがいらっしゃるのですが、ご遠慮は一切無用です。ぜひぜひ、違う治療も試してみてください。

色々な可能性が、あなたのおからだに眠っています。

 

世の中に、医療情報は怪しいものも含め、あふれかえっています。

絶対の正解はないからこそ、今の自分に何が必要か、ただしく判断できるからだが必要です。

そう、ただしく判断できるのは、頭でも脳でもなく、からだなのです。

からだが整えば、色々なことが正しく判断できるようになります。

 

ならまち月燈は、女性の一生に寄り添い、いつでも駆け込める場になりたいというのが、開院のときからの願いです。

 

津田先生は、治療は剛腕ですが、お人柄はソフトで包み込むような優しさの楽しい先生です。

 

お久しぶりの方も、どうぞお辛い症状がまたでてきたら、ならまち月燈を思い出してください。