関節リウマチと東洋医学

奈良県から女性総理が誕生いたしました。

 

政治的なことは、私にはなにもわかりませんが、日本初の女性総理が誕生する瞬間をこの目で見た…という一点だけでも、興奮いたしました。

 

それも女性だからというのではなく、誰かに引っ張り上げられたり、担ぎ上げられたのでもなく、自分の意志でしっかりと総理になると語り、総理を目指し、総理になるための準備を重ねてこられ、何回もの挫折や失敗を経てなおチャレンジされたことに、大きな共感と感動を感じます。

 

そして地元なのにはじめて拝見するエピソードのなかで、特に大きく心を動かされたエピソードが2つ。

 

ひとつは、お育ちになった家庭の教育方針。

ご両親は、娘にたいして大学進学を望んでいなくて、自宅から通える範囲の短大に進学して、県庁か南都銀行か近鉄に就職して、よいお婿さんを見つけて結婚することを望んでいたというお話。

 

これって、その時代、その地域の価値観として非常によくわかるお話なんです。

私は高市さんより10歳ぐらい年下ですから、もう少し世代としては後ですが、それでも、優秀な女性でも地元の短大を出て、地元優良企業に就職するのが一番いい・・というような価値観の中で育ちました。

 

女性でも、世の中のリーダーになろうとするような方は、大変恵まれた家庭環境でお育ちであろうと想像できる方はたくさんいらっしゃいます。

 

政治家の2世はもちろんですが、外交官や商社勤務のご家庭でお育ちで、ご本人ご自身が海外でお育ちになられたり、東京の有名私立に幼いころから育って、女性が活躍するということに、なんの疑問を抱くことなく、期待されて育ったような方たちも多いと思います。

 

そういうインテリ階級でもなく、先進的な思想の持主でもないご家庭で高市さんはお育ちになった。

 

何をもって普通というかはさておき、普通で一般的な庶民的な価値観の中で育まれた女性が、政治家を志し、松下政経塾に入塾し、その志を全うしているということに、まずあっぱれ!と申しあげたい。

 

そして、もう一点。

 

それこそ本題なのですが、高市さんは関節リウマチに罹患されたことがあり、膝は人工関節の手術をされているということ。

 

ノーベル医学賞受賞者の坂口志文先生へのお祝いの言葉で、先生の大阪大学発のお薬のおかげで元気になったと述べられましたが、15年ほど前から発病し、闘病されていたことを各種記事で知りました。

 

私自身、30代から10年以上関節リウマチで闘病生活を送り、そのことは今の仕事に就く大きな動機になっています。

 

関節リウマチは、寛解という状態にはなるけれど、完治はない病気だといわれますが、まったく症状がなくなって、5年以上になるでしょうか。

 

私自身は、漢方、鍼灸、指圧、マッサージという方法でよくなって、免疫抑制薬や手術という方法はとっていません。

 

でも、リウマチ治療は日進月歩で進んでいると見聞しているので、先端医療もご自身がいいと納得されるのであれば、積極的に取り入れられるのがよいと思っています。

 

自分自身がリウマチの痛みや倦怠感、メンタルの不調で悩んでいたときは、こういう悩みを受けとめてくれる病院ではない場所があればいいのに…と思っての開業であったのに、自分自身の症状が、忘れてしまうほどなくなってしまうにつれて、その使命感も置いてきぼりになっておりました。

 

でも、高市さんの報道に触れ、関節リウマチ、膠原病、自己免疫疾患で悩んでいる方に、私が…というより、東洋医学ができることがあるはずだ・・ということを思い出させていただきました。

 

手術や新薬に関しては、医師でない私に語る資格はありません。

 

でも日々募る、お身体の痛みとともに、倦怠感、焦燥感、つらさ、しんどさはよくわかるし、何よりも一番おつらいところにゆっくりと優しく触れることができます。

 

私は東洋医学によって改善したと思っていますが、その中でも習慣的に指圧をうけることは、氣・血・水の巡りをよくするという意味合いにおいて、一番自分自身に効いたと思っています。

 

関節痛で、お箸ももてないくらいだった私が、関節を酷使する指圧師になって、とても元気に活動していて、とても幸せです。

 

高市さんがこれからご活躍なさるように、自己免疫疾患でお悩みのあなたもきっと元気になって、本来やりたかったことができるようになります。

 

なぜ、膠原病に指圧が効くのか、私が感じたことをこれからまた書いていきます。

 

 

エビデンスはありません。

私個人の患者としての、そして施術者としての体験記です。

 

でもきっとどなたかのお役に立てると思っています。

 

どなたの身にも、この燈が灯りますように。