奈良市 女性臨床鍼灸ならまち月燈 尾垣幸枝

 尾垣幸枝   土曜日担当

 

 はじめまして、この月燈のHPを見てくださっているということは、鍼灸や自然療法等に興味をもっている方だと思います。このページでは、尾垣幸枝がどんな考えをもって治療をしていきたいのか、この月燈をどんな空間にしていきたいのかをもう少し具体的に知って頂くために、正直に素直に綴りたいと思います。

 

目指しているのは、心地よい空間、心地よい治療です。

 

一般的に治療というと、痛いとか我慢とか苦しいとかそんなイメージもあるかと思います。しかし私が東洋医学に関わってきて、西洋医学と比較していいなと思う点は、心地いいところだと思うのです。鍼灸というとまだまだ「鍼っていたいんじゃないの?お灸って熱いんじゃないの?」と思っている方もおられると思いますが、気持ちがいいですよ~。確かに痛い鍼灸もこの世には存在するかもしれませんが、私自身痛いのも熱いのも嫌なので、当然患者さんにも絶対にしません。主に「てい鍼」という刺さない鍼を使って治療していきます。刺す鍼であっても痛くない場所、痛くないやり方がありますのでご安心ください。お灸に関しても全身がほぐれるような、安心感に包まれた心地よい治療を目指します。塩をつかったお灸やお腹全体を温める箱灸など、変わり種のお灸も取り入れていく予定ですので、ご期待下さい。それにお灸はセルフケアとしてご家庭でもしていただけるので、患者さんに合わせたツボをお教えし、毎日の生活に取り入れて頂きたいと思っていますので、楽しみにしていて下さいね。ちなみに自分自身、ほぼ毎日、お灸や鍼をしてから眠りについています~。非常にリラックスできるので、大好きな時間です。

 

セルフケアというキーワードが出てきましたが、これからの時代は養生をいうことが大変大切になってくるのではないかと思っています。養生という字は養って生きると書きますね、自分自身が自分を養う、つまり自分を大切にするということだと思います。しかし自分自身の身体や心の取り扱いがよくわからないという方も多いと思います。仕事や子育て、とにかく毎日が忙しくて、自分の身体の声に耳を傾けている時間ないよーという方もいらっしゃるでしょう、また現代は色々なことが便利になっているだけに体の感覚が鈍くなっている側面もあるかもしれません。体力が有るうち、体が若いうち、気力をあるうちはなんとか乗り越えられていたものが、徐々に体力気力の衰えを感じ、不調が常態化し、ついには病気になってしまったら?その時に慌てふためいて病院に駆け込んでみたけれど医者の言われる通りにしても一向にあまり良くならない…その時になって初めて、自分の身体のことをまったく理解していなかったことに気付くのでしょうか?

 

中国の古い医学書には、「病になってから治療するというのは、喉が渇いてたまらなくなってから井戸を掘るようなもので、これが手遅れでないとどうしていえるだろうか」と書かれています。病気ではないけれど、健康でもない状態を「未病」といいますが、不調を感じた時点で体を養ってあげれば病気にはならなかったのかもしれません。

 

そうです、東洋医学の優れた点の一つに「未病」の状態の方に対応するのが得意というのがあります!西洋医学なら細分化して分析して体を一つ一つのパーツとして治療にあたりますが、東洋医学ではそんな考え方で人体を捉えてはいません。天と人体は呼応していると考えているので、天(環境という意味で考えると分かり易いでしょうか?)が乱れると人体も不調を起こすという考え方です。ここ最近の異常気象で体がついていけない、体調が優れないと感じたことは無いでしょうか。それに加えて食品添加物や農薬、電磁波、排気ガスなど昔には無かった新たなる環境の脅威も体になんらかの影響を与えていることは確かです。それだけ現代に生きる我々の身体はいろいろなストレスを抱えて、悲鳴を上げているもしくは我慢している最中だと思うのです。

 

東洋医学は決して年を重ねた方だけのものだけではありません、病気になった人だけのものでもありません。今から少しずつ東洋医学を通じてご自分の身体に向き合っていけたら、「気持ち良いな~、幸せだな~」と思える瞬間がもっともっと訪れることでしょう。自分のこころとからだと自然が調和した状態こそが、健康なのだと私は考えます。東洋医学は「快」「調和」を大切にする生き方の一つなのです。

 

私は常々、患者さんの「からだの翻訳者」でありたいと思っています。東洋医学的な観点から皆様のからだを診て、からだの声を聴き、患者さんの体がどのようにしてもらいたいと思っているのか、お伝えするのが私の役目です。その中にはどのようなものを食べ、どのような生活を送ったいいのかということも含まれています。きっとそれは「こんなシンプルなことでいいの?」という少々拍子抜けの内容もあるかもしれません。生活の中の少しのことを変えることだけでも、身体は治ろうと変わっていく、ご自分の身体は実はしなやかで強い存在だということをこの治療院を通じて感じて頂けたら、この上ない幸せです。

 

「一番身近な自然は、自分のからだ、だ。」詩人の谷川俊太郎さんの大好きな言葉です。これからどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

尾垣幸枝