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安心してご来院いただくための、ならまち月燈の今後の指針

 ここまで大ごとになるとは思わず、桜が咲くころには終息するであろうとたかをくくっていたコロナ禍が奈良にも迫ってまいりました。

 

 4月12日時点で、緊急事態宣言は奈良には出ていませんが、大阪、兵庫、追って京都と生活圏が重なる地域は緊迫感が増し、不要不急の外出は控えるよう、繰り返しアナウンスされています。

 

 鍼灸院も濃厚接触の可能性はあるものの、消毒、換気、施術者の健康管理を徹底しながら、開院を続けておりました。が、今は社会的には感染拡大を抑え込むことが急務ということで、自主休業される院も出てきました。

 

当院の患者さんも、大阪、兵庫の方から、「行きたいけど、緊急事態宣言が解除されるまでは自粛します」とのご連絡を頂戴しておりますし、奈良の方であっても、「家族が大阪に通勤しているのですが、行ってもいいですか?」とのお問い合わせを頂戴しています。

 

 

ならまち月燈の今後について、旗幟鮮明にするべきだろうと思い、これからの方針を表明いたします。

 

まず、土曜日の尾垣先生の施術に関しては、5月9日までお休みいたします。

 

理由は先生の住居が大阪府下のため、電車など移動手段でも、感染からの安全が確保しきれないための苦渋の措置です。

 

火曜日から金曜日までの福田の施術については、もし奈良に緊急事態宣言が出されても、鍼灸院、按摩マッサージ指圧院に自粛要請が出されないかぎりは、診療を続けます。

 

理由は、今いらしてくださっている患者さんを支える必要があるからです。

 

当院は、医療、教育、介護を担っている方々の通院がとても多い院です。

 

今、その現場はかつてないほどの緊張とストレスに見舞われています。

 

もともと過重であった業務量が増え、人員不足によるローテーションの変化や、それに伴う人間関係の悩み、子育て中であれば、それに休校中の子供のケアもあり、介護とのダブルケアがある方もいらっしゃいます。

 

 

セルフケアなんてする時間はありません。

 

ご自分の時間すべてを、ご自分以外の方のケアに使わなければならない、大切な氣を、他のことに遣いすぎ、消耗しきってしまう、気虚血虚の方が増えています。

 

 

ならまち月燈はそういう方々を支え続ける場でありたい。

 

 

敵はコロナだけではありません。

 

テレビをつければ、コメンテーターが険しい表情で、誰かの対応を非難し、街頭インタビューでは、不安な表情の人しか映し出されません。

 

 

怒り、不安、恐れという感情は、何よりも身体を蝕みます。

 

 

もともと、当院にいらっしゃる患者さんは真面目で優しい、ものすごく他人に気を遣うタイプの方がほとんどです。

 

 

ストレスが身体に悪いのは、周知の事実です。

 

コロナウィルスだけでなく、私たちは常に色々なウイルスの脅威にさらされ、がん細胞も日々増殖していますが、私たちの免疫細胞がパトロールして抑制をしているのです。

 

なのにストレスによって、十全に免疫機能が発揮できない。

 

東洋医学は、私たちが備え持つ自然治癒力を活性化し、免疫力を高めることを得意とする医療です。

 

今こそ、東洋医学によってこころとからだを立て直すべき時です。

 

 

コロナ前も後も施術は変わりありません。

 

鍼灸指圧で、血流をあげ、呼吸を深くする。究極はそれだけです。

 

こころとからだをゆっくり休めることによって、また頑張れる氣を養います。

 

 

ただ、消毒環境については、今までより厳密厳格にいたします。

 

もともと、当院は施術者一人態勢につき、コントロールしやすい環境にありますが、

 

1日5名様までの完全ご予約制で、次の患者さんの施術まで充分時間を取り、完全換気、ドアノブ、手すりの消毒、お顔周りのタオルのお一人ずつの交換、患者さんのご来院時の手指消毒のお願いの徹底をいたします。

 

また、私自身、毎朝の検温はもちろんですが、なにかいつもと違う不調を感じれば、その日は即休診とし、患者さんにご連絡差し上げます。

 

いかに消毒衛生の徹底をしていても、ウィルスは撲滅できるものではありません。

 

今回のコロナが終息に向かっても、またいつ新しいウィルスが牙をむくかわかりません。

 

ご通院いただいている患者さんに関しては、どんなウィルスにも負けない、もし罹患しても軽く経過することのできるからだづくりをして頂きたいと思います。

 

この考えのもとで治療を続けますので、一切のウィルスを避けなければいけない持病があるなどの高リスクの方、または高リスクの方と一緒に居住されている方には、ご来院をご遠慮いただくことになります。

 

力不足は、切にお詫び申し上げます。

 

でも、当院が被るリスクに配慮してご来院を遠慮くださっている方は、ご遠慮は無用です。

 

今こそ、次のステップにつながるしなやかなこころとからだづくりをはじめましょう。